雑誌付録戦国時代
最近はオマケのついていないファッション誌の方が少ないほど、付録文化は栄華を極めています。付録が雑誌の売り上げも左右する時代です。
一方で、話題の付録ほど「それ付録でしょ!」とツッコまれるリスクが高い今日この頃でもあります。「わたしって買い物上手……!」とうぬぼれたのも束の間、付録を指摘されることでその入手ルートがバレるのみならず、節約根性まで曝け出されたようで、羞恥心や劣等感を抱かずにはいられません。女子たるもの、「オマケばれ」は避けたいものです。
そんな、リーズナブルにおしゃれしたいという、一見無謀なイマドキ女子の願望を叶えるべく、「オマケばれしない!」付録の使い方3選をご紹介したいと思います。
上手なポーチ使いは女子力の見せどころ!?
かわいいと思って買うものの、案外使わずに溜まってしまうポーチ。雑誌を読みたくて買ったらついてきた、という場合もあります。いいんです、そんなポーチはとりあえず取っておきましょう。筆者の場合は大きいポーチの中にぽいぽいっと入れておきます。百均のカゴなどに入れてクローゼットの奥にしまっておくのもオススメ。そして、何か入れ物はないかな、と思った時にそのポーチコーナーを探るのです。
昔のものを取っておくと、「今現在本屋さんには並んでいないもの」を使うことができるというメリットが。すると「それオマケでしょ!」と言ってくるのは、高確率で、同じ付録を持っている人。同じものを使う者同士なら、そのセリフはイヤミでなく、共感になります。「これ使えるよねー!」と返せば、気取らない愛され女子の完成です。
「でもポーチってそんなに使いどころないんだってば……」という声が聞こえてきそうですね。例えばティッシュ。駅前でもらったパチンコ屋さんのティッシュだって、かわいいカバーで包めば問題ありません。例えばイヤホン。そのままカバンに放り込んで、カバンの中で物という物に絡みついていませんか? 取り出す時にイヤホンで芋づる式を実演していたら美女も台無し! よくある「大小ポーチセット」の(小)、実はイヤホンやスマホの充電コードを入れるのにぴったりサイズです。
大きめのポーチは、バッグインバッグとして使用することも可能。中身がぐちゃぐちゃになりやすいトートバッグでも、お財布や手帳をポーチに入れておくと、取り出す時もスマート。貴重品がそこに収まっていればそれだけ持ち出して、クラッチバッグのようにもできますね。また、サイズが合えばiPadなどのタブレット端末カバーとして使える場合もあります。
メインバッグに付録のトート!?
付録がトートバッグの時、パッケージの段ボールを捨てていませんか? 捨てるのはもう少し待ってください、段ボールでカバンの底板を作りましょう。広い面にペンで下書きをして、カッターを定規にあててすっと入れるだけ、簡単にトートの底板ができます。トートを使う際にこの底板を入れるだけで、断然長持ち! メインの鞄としても耐え得るトートに変身です。
底面が安定すると、鞄の中ぐちゃぐちゃ事件も軽減されます。鞄がきれいになれば女子力アップ。段ボールなら万が一鞄の中で飲み物をこぼしてしまっても吸収してくれます。へたってきたら、新しいものと手軽に交換することができるのも利点。見た目が気になる方は、布や包装紙を巻いてみてはいかがでしょうか。
トートの場合、缶バッジやワッペン、ストラップをつけるだけで表情を変えることができます。スカーフやバンダナを持ち手に巻いてもいいですね。服装と合ってない、いかにもサブバックという感じで使ったり、折り目がついたままだと「それオマケ……?」と相手に言わせてしまいます。思い切って大胆に取り入れることが、オマケ見えしない最大のコツかもしれません。
オマケと言わせない最強テク!
昔の付録を使う以外にも、オマケばれしない方法があります。自分とは違う世代の雑誌の付録を使うのです。
例えば大学生なら鉄板はnon・no、CanCamあたり。しかし、本屋さんの同じところに並んでいるにも拘らず、別の世代の付録まで把握している人は意外に少ないものです。
わたしの場合、家族がMOREを買うおかげでMOREの付録を使うことが多いのですが、大学に持っていって「それ付録だよね!」と言われたことは一度もありません(大学を数年前に卒業した先輩に会ったら「わたしも持ってる!」と言われました)。実際、大学生でSeventeenの付録が何かを把握している人はどれだけいるでしょうか。知っている人は知っている、でもほとんどバレない、かと言って流行にも乗り遅れない、マルチカバーテクです!
ステキなオマケライフを!
付録を使っておいて何ですが、「それ付録でしょー!」と言われると、言われ方によってはイラっとしてしまうのが事実。「えー!オマケに見えなーい!」と言われたいのが乙女のホンネなのです。
堅実なイマドキ女子の「節約テク」のひとつとして、今回の記事がご参考になりましたら幸いです。でもこんな記事を書いているからって、わたしの持ち物をなんでも「それ付録?」と疑うのはやめてくださいね! ええ、ええ、わたしのiPadケースは付録のポーチですとも……ちょっと待って、化粧ポーチは違います! 違いますから!
(文:原田真帆)