今年ももう6月。学校や仕事に没頭して2か月が経ち、ちょうど春休みに旅行した思い出がふと思い出される時期である。
「あぁ、春休みに行ったバカンスでおなか一杯食べた朝食ブッフェ、美味しかったな~」
旅行の際に食べたホテルの朝食ブッフェをまた食べたいと懐かしく思い、現実に戻るとちょっぴり切なく感じてしまう。
しかし、夏休みまでまだあと2か月もある。ホテルのブッフェなんて当分味わえない、と落ち込んでいるあなたへ。気軽に味わえるリーズナブルなホテルの朝食ブッフェがいくつかあるということを知っていましたか? その一例として、あるレストランを紹介する。
JR渋谷駅の新南口を出てすぐの位置するホテルメッツに付属しているレストラン、「パブリックハウス」の朝食ブッフェはなんと、税込820円で食べることができるという。ほかのホテルに比べて何倍も安く、820円ならば近くのカフェのセット1つ分相当といってもおかしくない安価だ。
店の外の壁にはオシャレなデザインが施されており、このデザインの隣が切符売り場である。
「え、駅から近いとは知っていたけど、ここまで!?」とそのギャップが少しおかしく感じてしまい、「クスッ」と一人で笑ってしまったほど。
店内は朝の7時半とは思えないほど多くの人で賑わっていた。ブッフェの列は途絶えることを知らない。店員はせかせかと残りの少ないプレートに出来立てのおかずを補充している。
店内に足を踏み入れた瞬間は結構混雑している印象だったが、奥に進んでみると予想以上に店内が広々とした空間で、十分な座席があり、ゆったりとした空気が流れていた。
そこには、大きなテーブルがあり一人できたお客さんも安心して座れる席や、窓際で外を眺められる二人席、6人ほどの大人数の友人で楽しむことのできる広いスペースも備えられていた。また、店内の装飾はレトロな雰囲気が大いに漂っていた。
モーニングブッフェは洋食も和食もあり、ドリンクもコーヒー、ミルク、オレンジジュースと4種類ほどが用意されていた。
洋食はごまとプレーンの2種類のパン、オムレツ、ソーセージ、サラダなど。和食は白米、カレー、焼き魚、温泉卵、納豆、お味噌汁など。
まさに王道朝ごはんと言える品揃えで、これが820円という安さで何度も取りにいけるのは他のホテルの朝ブッフェでは決して味わうことのできない、特に金欠大学生にとっては味方といわざるを得ない、注目すべきレストランである。
もうすぐ夏本番。この時期になると女子大生のダイエット意識が急増する。夜8時以降は……と内心気が重くなりつつも必死の笑顔で友人との夕食を楽しむ。そんな悪循環を解決するのが“朝ブッフェ”である。美味しい朝ごはんをおなかいっぱい食べながら友人との会話を本当の笑顔で楽しむことができる。
また、夏といえばBBQや花火大会、海に行くなどの行事が立て続けにやってくる。金銭面において余裕がなくなってくる中で、こちらの朝ブッフェを“プチ贅沢”として、仕事に勉強に頑張っている自分へのご褒美にしてみてはどうだろうか。
(文:石川佳奈)