いるんですよね。唐突に、LINEスタンプだけを送りつけてくる男が。
LINEのスタンプ……それはとても便利で画期的なもの。
しかし悪い男が使うとそれは「意図的に思惑を隠すツール」として機能するらしいのです。
今回はそんな「LINEスタンプ送り逃げ男」の真の狙いを暴き、そしてそんな時に女たちがとるべき対応まで。実体験を交えてお届けいたします。
そのLINEスタンプ、どうしていいかわからない問題
とある日。スマホの通知に目をやると、「○○がスタンプを送信しました」の文字が。
ここまでは、女子同士のやりとりでもよくあることですよね。
しかしLINEを開くと、そこには「どう反応していいかわからないスタンプ」が……。
「どうしたの?」と反射的に返信してしまいますよね。
するとまた返されるのは「どうしていいかわからないスタンプ」。
そしてそのまま何の会話も成立せずにラリー終了……。
「え、一体何だったの?」
これは実際にわたしが、たびたび遭遇するシチュエーションなのですが……この話をすると、たいてい「いる! そういう男!」「あれって何なの!?」「意味がわからなくてイライラする」と、同じ体験をしている女子のまあ多いこと!
LINEスタンプ送り逃げ男の真意は「キープ」
そこで、これまでに数多くの女性と浮名を流してきたであろう、とあるモテ男さんに相談してみました。
すると……。
「ああ。それ、キープスタンプっスよ」
女子会ではいくら話しても答えが出なかったこの問題に、あっさりと終止符を打ったモテ男さん。
LINEのキープスタンプとは
自分に好意を持っていそうな女子に対して「まだ俺のこと気にしているかな?」ということを確認するためのスタンプ。
意味のないスタンプを送っても「どうしたの?」など、きちんと反応する子はまだ脈アリという判断らしい。
別に相手の近況を知りたいわけでもなく、デートに誘いたいわけでもないので、本当にどうでもいいスタンプを使う。
なんということでしょう……そんな悪い発想をする男がいるなんて、思いつきもしませんでした。
しかしそれだと、これまでの疑問が氷解して、すべて腑に落ちます……!
心の空を覆っていた厚い雲がスーッと晴れて、切れ間からスッキリとした青空がのぞいているよう。
そんな男にとるべきLINEの返し方3選
驚愕の真相に気づき、少しの落ち込みの後にやってきたフツフツと煮えたぎるような怒り。
このまま、やられっぱなしでなんていられない!
ということで、LINEのキープスタンプとやらを送られてきた時。わたしたち女がとるべきベストな対応を考えてみました。
【1】既読スルー
やはり1番はこれ。そんな男は無視するに限ります。どんなにこちらが優しく「何かあったの?」と返したって、相手をつけあがらせるだけなのです。
ところがこれ、頭でわかっていても、意外と難しかったりもしますよね。人を無視するなんて、そんな後味悪いことできない!
(とか思っているからキープスタンプなんて送られてしまうのかもしれませんが)
【2】こちらもどうでもいいスタンプを
無視はできないけれど、簡単には「キープできている」と思わせたくない。
そこで目には目を、歯には歯を。
こちらも「よくわからないスタンプ」を押し返してみるのはいかがでしょうか。
決して言葉など使わず、出来る限り意味を排除するスタンプがいいかと思われます。
実際に、LINEで販売されているスタンプからおすすめなものを参考として選んでみました。
絶叫!萌える!まん○画太郎
(株)新潮社
地獄のミサワ(格下のやつに送る用)
(株)バーグハンバーグバーグ
そして、これらのスタンプを送る上で大切なポイントは、“既読してからのスピード”。
ここに時間がかかってしまうと、「こいつ、俺の気を引きたくてわざわざ変なスタンプ選んだんだな~♪」なんて、こちらの思惑に反してポジティブに捉えられてしまう可能性があります。結局、「キープできている」と見なされかねません。
瞬時に対応できるよう、今のうちに「相手にどうでもいいことを伝えるためのスタンプ」のストックを持っておくことをおすすめします。
【3】まじで関係のない内容で返信する
スタンプよりもさらに相手に「ああもう俺に興味ないんだな」と思わせたいならコレ。
「本当に何の意味もない画像を送る」です。
例えばこんな感じ。
こんなのもどうでしょう。
スタンプよりも、より「会話になってない感」が強調されます。
男性数人にこの方法について聞いてみたところ、「このやり方が一番萎える」との回答が集まりました。
ならばこの方法は、一矢報いたい女性にとっては使える方法と言っていいのではないでしょうか!
キープスタンプを送る男のほとんどは天然少年
この記事を書くにあたり、数人の男性に「なぜ唐突にLINEスタンプだけを送るのか」についてヒアリングを実施したわけです。
そこで気づきました。「ほとんどの男は無自覚にそれを行っている」ということに。
無邪気に「だって相手が意味を考えてくれるから♪」とか言ってしまうのです。
そこに悪気はないんですね……。
しかし、無邪気ほど残酷なものがありましょうか。
それはまるで子どもが、笑顔で残虐行為を行ってしまうのに似ている気すらしますね。
「ああそうか、男は思ったよりも子どもなんだ! だからこんな仕打ちも、仕方ないことなんだ!」
こうして無理矢理自分を大人だと思い込むことで、少しだけ心のモヤモヤは解消されるかもしれません。
ああでも本当、そんな稚拙な表現しかできない男は……。
……なんて、LINEスタンプの便利さと恐ろしさを痛感し、「これが現代版の駆け引きなのか」と遠い目をするアラサー女なのでした。
(文・イラスト:佐藤由紀奈)