あの『ふしぎ遊戯』が、舞台で帰ってくる!!
1990年代に女子の間で大ヒットし、テレビアニメ化もされた渡瀬悠宇による少女漫画
『ふしぎ遊戯』が、今年3月に舞台化されることが発表されました。
リアルタイムで原作を愛読していたわたしにとっては、初めて全巻コミックスを集めた作品ですし、
初恋の人はヒーロー役の「魏宿(たまほめ)」だったと言うくらい、
それはそれは夢中になっていたものです……。
しかもその「魏宿」を演じるのは、人気ヴィジュアル系エアーバンド「ゴールデンボンバー」のGita-、喜矢武豊氏。
実はわたし、ゴールデンボンバーのファンでもあります。
昨年の全国ツアーでは、少なめではありますが、5公演に参戦させていただきました。
今年のツアーはどこにエントリーしようかな、
なんて悩んでいた矢先に飛び込んできた、このニュース。
これはもう、間違いなく今年一番胸の中が熱くざわつきました……!
■金爆・喜矢武豊は初舞台にして初主演
喜矢武氏は2012年に主演映画『死ガ二人ヲワカツマデ…』で俳優デビューを果たしています。
しかし主演映画では無口な殺し屋という役どころであったこともあり、
「台本中のセリフは全部で7行だった」と、メンバーの鬼龍院翔氏にも度々いじられる始末。
それでいきなり初舞台・初主演とは、いささか不安も感じますが、
ライブでは生のパフォーマンス(楽器以外)を生業としている彼です。
舞台上での生の演技にも期待がかかります。
しかしながら、ゴールデンボンバーのファンの方々(通称:金爆ギャ)は、中高生の方が割合としては多く、
『ふしぎ遊戯』に触れたことのない方も多いのでは。
ということで、舞台が始まる前に知っておきたい『ふしぎ遊戯』の魅力と、
喜矢武氏だからこそ期待したいポイントを紹介させていただきます!
■あらすじをかなりざっくりまとめるとこんな感じ
中国の四神信仰をベースにした世界観で繰り広げられる、
冒険あり、笑いあり、恋愛ありの異世界ファンタジー作品です。
四神がどういったものかというのは、事前に知っておいた方がより作品を楽しめると思います。
渡瀬氏の作品は、少女漫画でありながら、男子でも楽しめるような本格的な格闘シーンとギャグが特徴。
魏宿の最大の敵である「心宿(なかご)」は、ドラゴンボール並みの気功術を繰り出します。
この辺りが舞台でどのように表現されるのか、注目です。
■今作の主役「魏宿」ってどんなキャラ?
実は『ふしぎ遊戯』はこれまでにも舞台化されていますが、今作はヒーロー役である「魏宿」視点の物語というのが大きなポイント。
「魏宿」は朱雀七星士の1人ですが、彼の特徴を箇条書きにしてみます。
・イケメン
(並みの芸能人より男前らしい)
・背が高い
(180cm)
・明るい
(親友の翼宿とよく漫談をしている)
・強い、運動神経いい
(拳法の達人)
・苦労人
(母を早くに無くし、病気の父に代わって家計を支えている)
・ドケチ
(せっせと小銭を貯めるのが趣味)
喜矢武氏もかなりのイケメンで、運動神経もいいですし、割と共通点を多く感じられます。
ただし、身長に関してだけは、正直かなりミスマッチですね……。
(喜矢武氏は公称166cm)
男で大切なのは身長ではない!!
……とは思いますが、原作ファンとしてはどうしてもここが一番引っかかってしまうところ。
身長なんて気にならない程に大きな演技を見せてくれることを期待しています!
■ぶっちゃけ、ラブシーンはあるの?
詳細は明らかになっていませんが、原作では魏宿さん、なかなかキザなセリフも残されています。
舞台でもおそらくラブなシーンがあるはず。
この「我愛你(ウォーアイニー)」は、使用される確率が高いと予想されるワード。
読んで字のごとく、「I LOVE YOU」の意です。
もし本当に使用されるシーンがあったら、全力で悶絶してください。
(あくまで観劇マナーを守った範囲で)
■他出演者も注目の若手揃い
魏宿の仲間である朱雀七星士は、人気ミュージカル『テニスの王子様』にも出演している、
山本一慶、染谷俊之、碕理人らが演じます。
若手でありながらも、喜矢武氏よりも舞台経験が豊富な彼らが、どんな演技を見せてくれるのかも注目です。
■原作ファンを納得させ、国民的俳優へのきっかけとなるか?
この『ふしぎ遊戯』という作品は、漫画好きのアラサ―女子に大きな影響を与えた名作です。
朱雀を召喚するための呪文を暗記してみたり、体に好きな七星士の漢字を書いてみたりした、
というちょっぴり痛い黒歴史を持つアラサ―女子も多いはず……。
※七星士の名前は二十八宿という星座に由来していて、体のどこかにそれぞれの星の文字が浮かび上がります
原作ファンが多い分、キャスティングには賛否両論の声が寄せられていますが、
ライブでもギターソロと称し、体を張ったネタを披露している喜矢武氏。
そのステージ度胸は、すでにかなりのものだと思います。
金爆ギャならずとも、国民的エアーバンドメンバーの初舞台として、どうなるのか注目です。
(文:佐藤由紀奈)