坂元裕二が展開する徹底的な弱者目線 キャスティングも攻めた月9『いつ恋』に期待

2016年1月期の注目ドラマ、フジテレビ月9枠の『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』のO.A.がついにスタート。本日1月25日(月)、第2話が放送される。

非ジャニーズの攻めキャスティング

年4クール中、多い時は3クールもジャニーズタレントが主演になることもある月9枠。
(2012年は松本潤の『ラッキーセブン』、大野智の『鍵のかかった部屋』、木村拓哉の『PRICELESS〜あるわけねぇだろ、んなもん!〜』の3作品・昨年2015年は相葉雅紀の『ようこそ、わが家へ』、山下智久の『5→9〜私に恋したお坊さん〜』の2作品)
しかし、今回はジャニーズタレントの出演はゼロ。

主演の有村架純以外にも、『ごめんね青春!』で注目を集めた森川葵や、4月からの連続テレビ小説『とと姉ちゃん』の主役が決まっている高畑充希、園子温監督『愛のむきだし』などで評価の高い「AAA」の 西島隆弘などが名を連ねる。

さらにはメインの六人以外も、西島と同じく園子温作品で注目を浴びる若手女優・桜井ユキ、舞台で評価の高い浦井健治など、次世代を担うであろう俳優のオンパレード。おまけに、満島ひかりが、ピョン吉に続いて、声の出演をするなど、細部までこだわり抜かれたかつ、攻めのキャスティングとなっている。

坂元裕二脚本が展開する弱者の目線

もちろん、内容も攻めに攻めている。脚本を担当するのは坂元裕二氏。同じ月9である『東京ラブストーリー』の印象が強いが、最近では殺人事件の被害者家族と加害者家族を描いた『それでも、生きてゆく』や、初回のセクハラシーンが物議をかもした『問題のあるレストラン』、震災をきっかけに2組のカップルの運命が変わってゆく『最高の離婚』など、自主規制の強まるテレビ業界の中で、徹底的に弱者の目線での物語を展開し、攻める姿勢を強めている。

今回の『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』も、ありふれた軽めのラブストーリーではない設定。既にO.A.された第1話だけでも軽くはない展開が見られた。

有村架純演じる杉原音と高良健吾演じる曽田練の2人は、ともに両親を亡くしている設定。第1話では、安田顕演じる御曹司との結婚を破談にした音に腹を立てた養父が、音の母の遺骨をトイレに流すなど衝撃の演出。

シングルマザーを助けようとする音に、安田顕演じる御曹司が発する「後先考えずに子ども生んだ人なんて甘やかしちゃダメだよ」といったセリフや、ファミレスにも行ったことがないという音の貧困設定など、社会における弱者と強者の違いを鮮やかに描き出す。

もちろん、曽田練が音に元カレの好きだったところを聞いた時の答えが「目の伏せ方」というセリフだったりと、ラブストーリー的な坂元裕二節は健在だ。

『orange-オレンジ-』や『イニシエーション・ラブ』など、大ヒットする恋愛映画が軽すぎる作品になりがちな昨今、月9という枠にこの、“弱者目線の攻めのラブストーリー”が投入される意味は大きい。

(文:ソーシャルトレンドニュース編集部)

■関連リンク
『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』公式サイト
www.fujitv.co.jp/itsu_koi/

公式Twitter
https://twitter.com/itsu_koi

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