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野村周平、古川雄輝ら美少年を圧倒する美少女役に「ポカリスエットのあの子」が抜擢

佐藤由紀奈

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佐藤由紀奈

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「なんて綺麗な子なの・・・」
という台詞を裏切らない絶対的美少女だと、漫画家の古屋兎丸は“あの美少女”について語った。

耽美な世界を描いた人気コミックが映画化 最新映像解禁

サブカル系を中心に、独創的な世界観と圧倒的な画力で支持される鬼才漫画家・古屋兎丸。
彼のロングセラーコミック『ライチ☆光クラブ』そして物語の前日譚『ぼくらの☆ひかりクラブ』(共に太田出版)を原作とした映画が、この冬公開される。

こちらは本日公開となった、第二弾特報映像。

物語の中心となる美少年たちを、野村周平(タミヤ役)、古川雄輝(ゼラ役)、間宮祥太朗(ジャイボ役)といった、最旬の若手俳優たちが演じることがすでに発表されている。

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それに加え、紅一点の存在として物語のキーとなる美少女・カノンを、中条あやみが演じることが、このたび明らかになった。

「ポカリスエットの美少女」が紅一点のヒロインに抜擢

中条あやみといえば、今年出演した大塚製薬「ポカリスエット」のCMで「あの美少女は誰!?」と、一躍注目を浴びた人物。
今回彼女が演じるカノンは、大人になることを拒んだ9人の美しい少年たちから「偶像」であることを強いられるという「美の象徴」のキャラクター。しかし本来持つ意志の強さから、少年たちの愛憎と裏切りの物語を動かすトリガーとなる「生の象徴」のキャラクターでもある。

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「美しさ」と「意志の強さ」という、二つの要素を表現しなくてはいけない難しい役所ではあるが、監督を務める内藤瑛亮は「カノンをいま演じられるのは彼女しかいなかった」と絶賛。
原作者の古屋兎丸も、「『なんて綺麗な子なの・・・』という雷蔵の台詞を裏切らない絶対的美少女です。彼女は美しいだけではなく芯が強くあどけない純粋なカノンを演じ切ってくれました」と太鼓判を押している。

「美少女」の(+)と「美少年」の(-)、その競演に期待

そもそも「美少女」と「美少年」。この2つは、似て非なるものだと思う。

美少女というのは、おそらく多くの人が想像するように、花のように見目麗しい存在であり、愛らしい存在だろう。つぼみが咲くように、日増しに美しくなる、いわば「+(プラス)」の存在だ。
一方、美少年というのは、本来は肉体的たくましさを象徴とする男性性を持ちながら、女性のような華奢な美しさを持ち合せるという、どこか “いびつ”な存在に思える。しかも、「子ども」と「大人」の間の、ほんの一瞬のうちにしか成立しない刹那的な美しさなのだ。

男性でもないような、女性でもないような。中性的な美しさから、徐々に猛々しい男性へと肉体は変化を遂げていく。美少女に比べて、それはどこか「-(マイナス)」の存在に感じられ、だからこそ不安定で、残虐にもなってしまうものなのかもしれない。

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原作を読むと、脆く、残虐で、耽美な美しさを持った『ライチ☆光クラブ』の少年たちは、あまりにも鮮烈な存在だ。そんな彼らのマイナスの力を凌駕するようなプラスの力を持った美少女など、三次元では実現できないのでは……とすら思った。それくらい、カノンというキャラクターは「圧倒的な美少女」でなければ物語が成立しないのだ。
しかしこのたび公開されたビジュアルからは、「彼女はきっとカノンを演じ切ったのだ」という期待を持つことができる。

14歳を目前に、大人のいない世界をつくろうとした9人の美しい少年たちによる、裏切りと愛憎の物語。そして彼らが作り上げた思考する能力を持つ機械(ロボット)「ライチ」と、少女「カノン」の恋を、圧倒的に美しくダークな世界観で描く『ライチ☆光クラブ』は、2016年<正月第二弾>新宿バルト9ほか全国ロードショー。

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主演:野村周平、古川雄輝、中条あやみ、間宮祥太朗、池田純矢、松田凌、戸塚純貴、柾木玲弥、藤原季節、岡山天音
監督:内藤瑛亮
脚本:冨永圭祐、内藤瑛亮
原作:古屋兎丸「ライチ☆光クラブ」(太田出版)
配給・宣伝:日活  制作:マーブルフィルム
©2016『ライチ☆光クラブ』製作委員会
公式HP www.litchi-movie.com

(文:佐藤由紀奈)

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