日本には美しい離島がたくさんあります。現在、人が住んでいる島は418島もあるのだとか!
全国の島では、古代より、それぞれの島が持つ気候や風土を生かした食文化がはぐくまれています。そんな離島ならではの食事と、その背景にある島の文化や歴史なども感じられるお店『離島キッチン』をご紹介。
東京なのに離島を味わえる!神楽坂『離島キッチン』
神楽坂駅から徒歩ですぐの場所にある『離島キッチン』は、全国の離島の食材や料理が楽しめるお店。
島根県(隠岐郡の町)海士町の観光協会が運営しているのですが、自分たちの島だけでなく、都道府県の垣根を越えた島どうしのつながりをテーマにしています。
お店の中に入ると、本当に離島へやって来たかのような趣のある内装。
少し錆びたトタンの壁や、窓の外のよしず。
まるでおばあちゃんの家にやってきたかのような温かさを感じます。
ああ、癒やされる……!
『離島キッチン』で食べたい!絶品おすすめメニュー
今回はお店の人に、隠岐島を中心としたおすすめメニューを教えてもらい、 “離島ランチ”を堪能してきましたので、ご紹介します!
【1】篠島しらすのサラダ
【2】隠岐島のあらめの煮物
篠島(愛知県)はしらす漁が盛んな島。絶品しらすをふんだんに使ったサラダ(左)に、ねばり気のある海藻を混ぜ込んだドレッシングをかけていただきます。ボリュームも多くて、これだけでもランチ代わりになりそうな一品。
隠岐島(島根県)でとれる“隠岐あらめ”(右)は、幅広で歯ごたえがありますが、柔らかい海藻です。甘しょっぱい香りが食欲をそそり、その場にいたみんなで、一気に食べてしまいました。
【3】隠岐島の寒シマメ漬け丼(イカの漬け丼)
こちらは、隠岐島・海士町の名物グルメ「寒シマメ漬け丼」。冬の一番美味しい時季のするめいか(シマメ)が醤油にしっかり漬け込まれており、そこに生卵を“とろり”とかけたらもう……。
美味しくないわけが、ないですよね!
【4】隠岐島の生岩がき小サイズ「春香」
「春香」は、隠岐島・海士町で生産される岩がきのブランド。この大きさで“小サイズ”というのですから、驚き! 大きくて濃厚な岩がきを、贅沢にも“じゅるっ”と一口で堪能しました。
また、定番メニューの他に、月ごとにひとつの島をテーマにした特別メニューもあります。今月は小豆島(香川県)がテーマ。
今回は、鱧(ハモ)100%をミンチにしてできた、弾力のある「鱧天」と、歴史ある小豆島手延べそうめんを使った“温麺”の二品をいただきました。
【5】鱧(ハモ)天
【6】温麺(にゅうめん)
【7】岩城島のレモンアイス
デザートには、岩城島(愛媛県)の特産品であるレモンを使ったアイスを。
酸味がありながらクリーミーな口当たりで、なんともすがすがしい気持ちで食事を終えました。
ごちそうさまです!
離島に行かずとも買えちゃう!島のあれこれ
また、お料理だけではなく、島ならではの商品もたくさん販売されています。
徳之島(鹿児島県)の「みそ豆」は、落花生を味噌と砂糖でコーティングしたお菓子。ミネラルたっぷりでビールにもよく合う逸品。クセになって、ついつい食べ続けてしまいます……!
この日のランチタイムのお茶としても出されていた、隠岐島・海士町の「ふくぎ茶」。
ふくぎは和菓子のようじに使われることで有名なクロモジの木の枝を煮出したもので、このようにお茶にして飲む文化は珍しいそう。島民に古くから親しまれてきた健康茶で、リラックスしたい時にぴったりな、スッキリとした味わいです。
離島キッチンでは現在40ほどの島とつながっていますが、今後、どんどん数を増やしていきたいと考えているそう。
東京にいながら、離島の食文化を楽しめる『離島キッチン』。
行くたびに、まだ知らない、新しい島に出会えるかもしれませんね。
▼離島キッチンに込められた想いについては、こちらの記事をどうぞ!
都会暮らしに疲れたら……神楽坂にある「離島キッチン」が最高に癒やしの空間
(文:ソーシャルトレンドニュース編集部)
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海士町観光協会/離島キッチン