日韓両国で爆発的なヒットを記録した『猟奇的な彼女』・『僕の彼女はサイボーグ』に続く“アジアの彼女三部作”の完結編、映画『更年奇的な彼女』監督来日記念プレミア試写会が行われ、クァク・ジェヨン監督、そしてヒロインのチー・ジア役の日本語吹き替えに参加した藤原紀香が舞台挨拶に登壇した。
映画を観たという藤原紀香の感想を笑顔で聞くクァク・ジェヨン監督。
藤原さんの感想がよほど嬉しかったのかと思いきや、なんと監督は昔から藤原紀香の大ファンだったという。
「(藤原さんの)ファンとして見ても、この作品は中国語版で見る以上に楽しい作品になったと思う」と笑顔を見せる監督。
昔から日本のドラマを見ていたが、第一話から最終話まで通して見たドラマは2つしかなく、その一つが藤原紀香主演の『スタアの恋』だったという。
その事実に思わず喜びの声を上げ、「カムサハムニダ」と韓国語でお礼を言う藤原紀香。
舞台挨拶は終始和やかな雰囲気で進む。
しかしここにきて、「ひとつ残念なことがある」と話す監督。
どうやら、主演のジョウ・シュンの声がハスキーで男っぽいところに少し残念さを感じていたようだ。だが、吹き替え版の藤原の声を聴き、自分が残念に思っていたところをしっかりと埋めてもらえたと、再度笑顔を見せた。
号泣しすぎて収録が一時中断されることも
「吹き替えで一番気をつけたことは何ですか?」という質問に「チー・ジアになりきらなくてはならないと思った」と、力強く答えた藤原。さらにアフレコの難しさについて語り、「チー・ジアを演じるジョウ・シュンさんのお芝居をすごく観察し、アフレコブースの中でチー・ジアになりきって声を入れたので、泣いたり笑ったり、時には号泣で鼻声になり休憩を求めたこともあった」と、体当たりで臨んだアフレコエピソードについて語った。
その後、話は映画の撮影秘話に移り、「映画の中で主演のジョウ・シュンがお酒を飲んで酔っているシーンがあるが、あれは本当にお酒を飲んで演じている。途中こちらから見ると危険なんじゃないかと思うこともあったが、彼女はそれぐらい役に没頭してなりきって演じてくれていたからリアルだった」と、ジョウ・シュンが役作りのために撮影に飲酒をして臨んでいたという秘話が飛び出した。
その話を受けて「紀香さんはまさか飲酒をして収録に臨んだりはしていないですよね……?」というMCの不安げな質問に、一瞬ニヤリと表情を変えた藤原。「あのね、実は……、デビュー当時、『うまく感情が出せないわ』と思って、お酒を飲んで現場入りをしたら、まずマネージャーにすごく怒られて、監督に『ありえない』と叱られたのでやめました」と、いたずらっぽく微笑むその姿に会場も笑顔に包まれた。
注目して欲しいのは「サボテン」と「カメ」
その後の試写会に向けて、最後に藤原さんが語ったのは、「美しい中にポイントを作ってくださるクァク・ジェヨン監督の作品。ここを注意して観たら面白いよって言うのが、『サボテン』と『カメ』。あとは言えません!」というものだった。
どうやらこの作品の中で「サボテン」と「カメ」はかなり重要なキーワードとなるようだ。
監督大絶賛の藤原さんの吹き替えの声と共に、登場するキーワードにも注目したい『更年奇的な彼女』は4月8日、TOHOシネマズ日本橋・新宿他にて全国ロードショーだ。
(文:ソーシャルトレンドニュース編集部)
作品詳細
タイトル:『更年奇的な彼女』
監督:クァク・ジェヨン
キャスト:ジョウ・シュン トン・ダーウェイ ジャン・ズーリン ウォレス・チョン
日本語吹替版キャスト:藤原紀香 他
配給:アジアピクチャーズエンタテインメント/エレファントハウス/カルチャヴィル
配給協力:DMZtokyo
©New Classic Media Corporation
公式サイト:http://kounenki-girl.jp