Social Trend News

更新

大人の気持ちは映画で知るべし!映画『あやしい彼女』が就活生に効く理由

ソーシャルトレンドニュース編集部

Creator

ソーシャルトレンドニュース編集部

Read more

Share!!

4月1日から公開されている多部未華子主演の映画『あやしい彼女』が好評だ。
韓国の人気映画のリメイク版である本作は倍賞美津子演じる73歳のおばあさんが突然20歳に若返り、あきらめていた夢を叶えていくコメディ作品。
劇中には夢を追う学生たちや、彼らを見守る親らが登場し、若者を中心にどの世代も共感できる作品になっている。

先日迎えた『あやしい彼女』の公開日である4月1日は、多くの若者や親にとって緊張が走ったであろう2017卒の就活において選考活動の解禁日。

まさに「どうか就活がはじまったことが嘘であってほしい……」と思いながらエイプリルフールを過ごした学生の方も多いはず。

焦るあまりに、本来アピールすべき自分ではなく、就活テクニックばかりを磨いてしまっている学生さんに、ぜひとも映画『あやしい彼女』をオススメしたい!
一見関係ないようにみえる『あやしい彼女』と“就職活動”。実は“大人に自分を伝える”ために大切なことを教えてくれる映画なのだ。

『あやしい彼女』を元にした“大人に自分を伝える方法”

公開直前の3月。東銀座の松竹試写室にて、『あやしい彼女就活生限定試写会』が行われた。招待された30名以上の就活生の中には土曜日だというのに、リクルートスーツ姿の学生さんも……!

実はこの日、『あやしい彼女』の試写会にはゲストとして“就活界のカリスマ”霜田明寛氏が呼ばれていた。
司会者から「フリーライター・塾講師・ホストなどの様々な職を転々とし、現在、カルチャーニュースマガジン『チェリー』編集長として活動中。『テレビ局就活の極意 パンチラ見せれば通るわよっ!?』を皮切りに就職本作家として、4年間で30人以上の女子アナを輩出した、霜田明寛さんです!」と呼びこみが行われると、蝶ネクタイをつけた霜田氏が登壇!

1

映画ライターとしても活動する霜田氏は『あやしい彼女』の中から就活に役立つアドバイスを劇中の見どころと絡めて披露。
霜田氏の多様な経歴を呑み込めてない学生のみなさんも、話がはじまると真剣に耳を傾けていたのが印象的だった。

2

今回、就活生試写会で出たアドバイスの中から、特に重要な3つのメッセージを紹介したい。

1.映画で面接官世代の大人の視点を身につけよう

客席から「おばあちゃんやお母さんってこんな気持ちで私たちに接してくれていたのかなと思いました」という感想が飛び出す。

霜田氏は「映画を見ることで、普段深く接することのない世代の登場人物に感情移入できるんです。就職活動を行っていると、面接官は大人だとわかっていても、面接練習なども同世代の友達としがち。自分が理解できない大人の気持ちや視点を身につけることができるのが映画のいいところです」と伝えた。

2.ライブシーンから考える最適な自己PR

『あやしい彼女』でも見せ場の一つとなる、多部未華子が満員のロックフェスで歌うシーン。
霜田氏は“映画の中のライブシーン”を例に挙げて「良い自己PR」と「悪い自己PR」を紹介する。

「『良い自己PR』は『ソラニン』に出てくるライブシーンです。宮﨑あおいが歌っている最中、客席にいる関係者や友人の顔をアップで映していくんです。物語の序盤で応援していなかった人が、宮﨑さんの歌でぐっときている表情を見ると、“主人公が人の心を動かした”ことがわかります。

一方『悪い自己PR』は『BECK』のように“大人数の観衆”を映しているライブシーン。何だかすごいことを実現したのは伝わってくるけど、個人的に誰の心を動かしたのかがわかりづらいんです。そこで言うと多部さんの歌声はとても素晴らしいですが『あやしい彼女』のライブシーンは、ライブ中に観客の顔がアップで映されていないので、自己PRに当てはめるとあまりよくないです。

就活では『何百人動員したイベントを成功させました!』など大きいことを言ってしまいがち。でも学生の人間性が伝わってくるのは、だれか一人でも、マイナスからプラスに人の心を動かした経験です」とアドバイス。

その日、観客から一番多くの“うなずき”が生まれた瞬間だった。

3.“自分でいることをさぼらなければ”必ず、居場所はみつかる

最近、“かつて自分が志望していた仕事だった”アナウンサーの友人に「霜田さんがうらやましい」と言われたという霜田氏。

「霜田さんはゲスアワー(霜田氏が友人のはあちゅう氏と配信しているYouTubeの番組)で自分の言葉で話して、ちゃんとファンをつけている。私は原稿を読んでいるだけで、自分の言葉が評価されているわけじゃないから……」と言われた際、「テレビという場所ではないけれど、自分がかつて志望していた“自分の言葉を発信する”仕事に就けたんだ」と実感したという話に。

「自分で選んだ仕事を正直な感性で頑張り続ければ、かつてあこがれた人たちと同じ位置にいけるかもしれない」と学生にエールを送った。

上映後も「泣いた」という感想と「笑った」という感想が半々に聞こえ、今年を代表するエンターテイメント作品になる予感。
夢を追う若者を応援する映画『あやしい彼女』は絶賛公開中!
自分が自分であり続けるために闘う就活生のみなさん、映画館に逃避しながら、でもいいので、がんばってください!

3

(文:ソーシャルトレンドニュース編集部)

■作品情報
映画『あやしい彼女』公式サイト:http://ayakano.jp
公式twitter:twitter.com/ayakano2016
公式Facebook:facebook.com/ayakano2016

監督:水田伸生   脚本:吉澤智子   音楽:三宅一徳   劇中歌監修:小林武史
出演:多部未華子、倍賞美津子、要潤、北村匠海、金井克子、志賀廣太郎、小林聡美
配給:松竹   原作映画:「Miss Granny」(CJ E&M CORPORATION)
©2016「あやカノ」製作委員会 ©2014 CJ E&M CORPORATION

PAGE TOP