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いま話題!“VTuber”の知られざる世界…事件は2017年12月に起きた!?

ソーシャルトレンドニュース編集部

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3Dのキャラクターを通して動画プラットフォームへの配信を行う、バーチャルYouTuberこと通称“VTuber(ブイチューバー)”。ここのところ注目度はウナギ登りで、一部では、数年後に市場規模が数百億を超えるとの見方もあるほどです。

そんな大注目のコンテンツ、このあたりで1度、しっかりと理解を深めておきたいところですよね! そこで人気VTuber・富士葵さんのサポーター(?)であり、VTuber業界にやたらと詳しい謎の生物・キクノジョーさんにお話しを聞いてみました!

教えて、キクノジョー先生!魔界視点でVTuber解説

キクノジョー:人気VTuber富士葵が友達欲しさに黒魔術で魔界から召喚した魔物。『国民的キャラクターみたいに可愛い友達が欲しい』と希望したはずが、なぜか国民的芸能に寄せた歌舞伎風の魔物が召喚されてしまった。

「どうも、キクノジョーです。僕は魔界から召喚されて以降、富士葵の活動全般をサポートしています。撮影、編集はもちろん、機材のオペレーターから仕事のアサインまで行う、なんでも屋です! 今回は魔界視点でVTuberのアレコレについてお話します」

▼こちらは富士葵さんの動画

VTuberの魅力は“リアルタイム・コミュニケーション”

――VTuberがすごく話題になっていますが、具体的にどういう人たちのことを指すのでしょう?

「段々と定義が広くなってきて、”VTuber“を一言で説明するのが難しくはなってきているのが現状ですが、いわゆるYouTuberのようなことをするキャラクターたちのことですね」

――VTuberならではの魅力って、何なんでしょうか?

VTuberの醍醐味のひとつは“生放送”。これはリアルタイムで動かさないとできないことですし、生放送はたくさんのファンが楽しみにしています! 今まで一方向のみの応援しか出来なかった自分の好きなキャラクターとその場で直接コミュニケーションを取れるなんて、これまでは不可能だったこと。VTuberはそれを実現したわけです」

2017年12月以前と以降、VTuberは線引きされた!?

――ここ数カ月でVTuberのワードを聞く機会がかなり増えたように思うのですが、いつ頃から流行し始めたのでしょう?

「最初に注目されたのは、昨年の年末ですね。12月末、全VTuberのチャンネル登録者数がいきなり伸びたんです

――なぜでしょう?

「わからないんです。誰も」

――え……っ! ミステリー……? でもその現象を見て、「VTuberが来る!!」と思って参入した人は多そうですね。

「そうですね。明確にはわからないのですが、推測するに、偶然同じ時期に多くのVTuberが動画をアップし始めたことでYouTube内で話題になり、注目を浴びた。そんな状況を見てさらに個人ではじめることの出来るツールが開発され、VTuberに挑戦するハードルが下がったことが、要因の一つになっているかと思います」

――具体的に、どれくらいの数が増えたのでしょうか?

「数を把握するのは正直なかなか難しいのですが、一般的にはVTuberは現在3,000を越えたといわれています。でも、昨年12月の盛り上がり以前は20いるかいないかでした。それを考えると……」

――なんだか世界が変わった感じですね。それ以前と以後では、取り巻く環境も変わったのでは?

「そうですね。あの12月の数日間を境に、それより前からVTuberをやっていたのか、それよりも後にはじめたのかで、正直勢いのつき方に差はあります。ユーザーの中でもその意識は多分にあるので、皆さんいつデビューかっていうのは結構気にしていると思いますよ。ちなみに僕がサポートしている富士葵は2017年12月デビューなので、ギリギリ“それ以前の者です”

――おお、ドヤ顔……!
※しかしキクノジョーには表情が実装されていない。

VTuberを語る上で欠かせないキープレーヤーは?

――VTuberで「この人は押さえておけ!」という人はいますか? 富士葵さんはもちろんだと思いますが。

「そうですね。富士葵はまずチェックしてください(ドヤ)」

VTuberの先駆者「キズナアイ」

「まずはVTuberのパイオニアとして知られる“キズナアイ”ちゃんでしょうね。彼女がVTuberとしてのスタンダードを作ったと言っても過言ではありません」
 

脱・アイドルキャラでブレイク!「輝夜月」

「次いで人気なのが“輝夜月(かぐやるな)”ちゃん。彼女も富士葵と同時期にデビューしたのですが、現在とても人気のあるVTuberの一人です」

――今とても人気がある……その所以は?
 

「2017年12月当時は、いわゆる清純派のアイドル系のキャラクターばかり。そこに、彗星のごとく現れたのが月ちゃんでした。言葉遣いなども媚びていないキャラクター設定がウケて、一気にスターダムを駆け上がって行ったのです。あんなキャラクターは他にいませんでしたから」

――キャラがかぶらないこと、というのが大事なんですね。

「そこはやはり大昔のインターネット動画配信の時代から同じで、二番煎じは難しい。そしてVTuberも、何かしら一発芸的なモノを持っているキャラクターが強いですね」

これぞVTuber!ロリ顔おじさん「のじゃさん」

「他にないキャラという意味でいうと、代表格ともいえるのが“のじゃさん”。この方はVTuberを語る上で欠かすことのできない存在ですよ……!」
 

「のじゃさんっていうのは通称で、本名は“バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさん”。だから、おじさんなんですよ、声が」

――キャラクターはロリっぽいのに!

「そのギャップがおもしろいんですよね。おじさんがおじさんのまま、飾らずにやっているんです。これぞVTuberならでは! 美少女がおじさんの声で喋るというだけでもかなり衝撃的なのに、またその動画の内容も面白い。さらに、のじゃさんは企業ではなく個人でやっていたんですよね。そういった点も含めて、VTuberを語る上で欠かせないキャラクターだと思います」

Twitterにはファン垢も多数存在 “キクノジョーファン=ノジョラー”

――VTuberのファンの方々についても教えてください!

「それぞれのVTuberごとにファンの呼び名があるのが特徴的です。例えば富士葵ファンは葵歌劇団、キクノジョーファンはノジョラーと呼ばれています。Twitterユーザーの方も多いですが、皆さん自分の推しVTuberのファンの呼び方を、アカウント名の後ろに@で付けていることが多いですね」

――面白いですね。自分の趣向をアカウント名でアピールするのが、とってもTwitterらしい。

キクノジョー「そうですね。VTuberに関しては、ファン同士のコミュニティの盛り上がりはかなりあると思います」

今後のVTuberは、一般人も認知するようになるか!?

――キクノジョーさんから見て、今後、VTuberってどうなっていくと思いますか?

「魔界からの視点でいくと、私のようなバディが表に出ていくみたいな、そういう形が増えると面白いなと思います」

――富士葵さんとキクノジョーさんがまさにそうですね。

「あと、これはキズナアイちゃんも言っていたんですが、『YouTube』から出ていく、という動きが起こりそうですね。うちの富士葵もそうですが、テレビ出演をさせていただく、メジャーデビューを発表するなど、活動の幅を広げていくことができるのではないかな、と」

――そうなると、もう、1人のタレント的な扱いですね。

「そうですね。今はまだYouTubeを見る人中心の世界ですが、今後はVTuberはもっと一般の人が認知するものになっていくんじゃないかなと。そうなって欲しいなという想いもこめて、予想しています!」

日本のコンテンツ力が生んだ「VTuber」の行方はいかに

生身の人間ではない。ボーカロイドとも、アニメとも違う。でも、VTuberはそれらすべての要素を少しずつ取り入れた新しいコンテンツです。キクノジョーさんの言うように、今後はYouTubeを飛び出してテレビでの活躍もあるかもしれません。

のみならず、世界における日本のアニメブームに乗っかって、海外進出だってありえるかも……? 底知れないパワーを秘めたニューカマーであることは、間違いなさそうですね。

(文:ソーシャルトレンドニュース編集部)

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