第28回東京国際映画祭が22日(木)に開幕した。開幕初日となった22日、オープニングセレモニーを前に、六本木ヒルズアリーナにて、レッドカーペットを豪華ゲストたちが歩いた。
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世界中の映画界から豪華ゲスト集結 アカデミー賞女優も
日本映画界を代表する豪華ゲストたち集結したが、海外からのゲストも多数。中でも一際目を引いたのが、アカデミー賞女優のヘレン・ミレンだ。
先日イギリスのミラー紙で“最も影響力のある女性NO.1”に選ばれ、抜群のファッションセンスでも話題を集める彼女。約2年ぶりの来日となるこの日のファッションにも、当然注目が集まっていたが、Badgley Mischkaの胸元が大胆に開いたドレスに、きらびやかなブシュロンのイヤリングをあしらった姿で登場した。
「最も影響力のある女性」ヘレン・ミレンのファッションが素晴らしすぎる
70歳となっても全く衰えぬその美貌に歓声が上がる中、日本でのプレミアをとても楽しみにしていたという彼女は、集まった多くのファンに対し、終始チャーミングな笑顔で神対応。サインや写真まで一緒にとる丁寧なファンサービスを披露し、別格の気品をまといながらも、おおらかな人柄で会場を魅了した。
ヘレン自身も、「映画祭を通して、これだけ皆さんが映画を愛していることが感じられて嬉しい。日本に来ることができてとても光栄」と喜びをあらわにしていたようだ。
最後には流暢な口調で「アリガトウ」と日本語でファンに挨拶。大女優でありながら、最後まで上品かつ丁寧な姿勢を見せるヘレンに対し、会場から温かい拍手が鳴りやまない中、大満足した様子でカーペットを後にした。
前へと進む力をくれる希望と感動の実話『黄金のアデーレ』
そんな彼女の主演最新作となる映画『黄金のアデーレ 名画の帰還』は、クリムトの名画をめぐる感動の実話を描いた作品。ヘレンはクリムトが描いた伯母アデーレの肖像画、通称「黄金のアデーレ」を取り戻す為、オーストリア政府を訴えた実在の女性マリア・アルトマンを演じている。辛い過去と向き合いながらも、確固たる信念を持ち、常に明るく前向きでジョークを欠かさないキュートな姿を表現した。
本作と、監督を務めたサイモン・カーティス氏(『マリリン 7日間の恋』など)に対して、ヘレンは下記のようなコメントを寄せている。
「映画のテーマとなった、名画『黄金のアデーレ』(『アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ』)は、学生時代部屋にポスターとして飾っていたくらい好きでした。
本作は、その名画にまつわる、過去の悲しいテーマを描いてはいるけれど、(サイモン)監督が受け入れやすく、とても軽いタッチも描いてくれているので、そうしたコメディの要素も楽しんでもらいたい」
ナチスに奪われた「クリムトが描いた伯母の肖像画」返還を求め、国を訴えた女性の奇跡の実話を描いた映画『黄金のアデーレ 名画の帰還』は、11月27日(金)より、TOHOシネマズ シャンテ他全国ロードショー。
(文:ソーシャルトレンドニュース編集部)
『黄金のアデーレ 名画の帰還』
◆監督:サイモン・カーティス(『マリリン 7日間の恋』)
◆脚本:アレクシ・ケイ・キャンベル
◆出演:ヘレン・ミレン(『クイーン』(アカデミー賞主演女優賞受賞))、ライアン・レイノルズ(『あなたは私の婿になる』) ほか
配給:ギャガ(C)THE WEINSTEIN COMPANY / BRITISH BROADCASTING CORPORATION / ORIGIN PICTURES (WOMAN IN GOLD) LIMITED 2015
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