“オトナ童貞”の目線でエンターテインメントを紹介し続けるチェリーも3年目。
ひとつの時代の喪に立ち会っているような感覚を覚えた2018年、今年も感性のシンクロする人々にインタビューし続けてきました。
ということで、“永遠のオトナ童貞のための文化系マガジン・チェリー”の、今年の人気記事ランキングを発表します!
第10位 桜井ユキ「ピュアさを支えるのは“希望”」
園子温監督に抜擢され一躍注目を集めた2015年の『リアル鬼ごっこ』以来、チェリーに登場し続けてくれた桜井さん。なんと今年は『娼年』・『サクらんぼの恋』・『真っ赤な星』の3作品で、3回の登場! 森川葵さんの通算4回を抜き、最多5回のご登場女優に!
10月に公開した『サクらんぼの恋』では、45歳の童貞と恋に落ちるAV女優という全オトナ童貞の憧れの、ピュアさとエロさを両立させた役を好演。
インタビューでは「男性には、何歳になっても、好きなものをきちんと好きでいる素敵さを持っていてほしいんです」とチェリー読者を肯定してくれるようなメッセージが!
第9位 北原里英 “1番を目指さない”生き方
AKBグループから卒業するタイミングで北原里英さんが初主演映画『サニー /32』を引っさげてご登場!
多くのスターが生まれた時代のAKB48 を生き抜く中で「あえてセンターを目指さなかった」という北原さん。「1番にはなれなかった」マインドを強く持つチェリーに寄り添ってもらったインタビューになりました。
第8位 松田るか“前向きなネガティブ”という生き方
2016年の須賀貴匡さん&津田寛治さん、2017年の弓削智久さん&芳賀優里亜さんに引き続き、今年も平成仮面ライダーシリーズ出演者にお話をうかがった記事がランクイン!
「過去は変わらないから、前を向く」という独自の人生観から「休みの日はベッドから動きたくない……」といった意外な私生活まで、松田さんのいい意味でのゆるさと強さが同居するインタビューに。
第7位 「錦戸亮はトム・ハンクス」吉田大八監督が『羊の木』で感じた特殊能力
昨年の佐藤江梨子さんのインタビューでも言及された『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(07)や『紙の月』(14)などの衝撃作を発表し続ける吉田大八監督。最新作は錦戸亮とタッグを組んだ映画『羊の木』。
吉田監督作品はチェリーでは“ミスキャンパス映画”として2017年の『美しい星』を熱くレビューしましたが、今年はインタビューということで、ここぞとばかりに吉田監督流の映画の作り方をうかがいました! 吉田作品には“日々、下に見られがちな者たちが逆襲する”共通点が……!?
第6位 池田エライザ「心の中に童貞を飼えるワケ」
池田エライザさんのご登場が最高のタイミングで実現! 出演作は、編集長・霜田と親交が深くチェリーにも度々登場している松居大悟さんの脚本で実写化した映画『チェリーボーイズ』。
「根拠ある自信をもちたい」「自分のやりたいことを思ってる時間の量っていうのが如実にあらわれる」「自分が成長しないと、誰のためにもなれない」と、自信がないからスタートした人が、世界に影響を与え始めるようになるまでの思考が見えるインタビューに。
第5位 元カノとDNA採取♡科学でヨリは戻るのか?
映画『Love×Doc(ラブ×ドック)』で“遺伝子による運命の相手探し”が登場するという物語になぞらえた、編集長・霜田による体当たり企画!
リアル元カノに企画に協力してもらい、遺伝子相性診断を行いました。
記事は“同棲の解消”というドキュメントであり“女性と男性のズレ”を考える壮大(?)な内容に。果たして元カノとヨリは戻せたのか……!?
第4位 林遣都『チェリーボーイズ』で感じた自分の中の童貞性
『おっさんずラブ』が放送される直前というタイミングでの林遣都さんインタビュー。『チェリーボーイズ』で見事に童貞役を演じきった林さんが、10代でスカウトされて芸能界入りという華麗な経歴の裏にあった葛藤について語ってくれました。
第3位 三浦大輔「セックスはとっととしよう。そこから人としての向き合いが始まる」
「とっととセックスをしなければ何も始まらない」「男性は、セックスをしたいと思う女性とじゃないと、まず会わない」「初戦の印象は、その後の男女関係に大きく影響する」 と数々の名言を残しながら持論を展開してくれた三浦大輔監督。一方で「人生のキモはセックスではない」と言い切る姿は、まさにオトナ童貞が目指すべき理想の男性! ついにチェリーの理想像が大きくアップデートされた瞬間でした。
PV数ランキングとしては3位ですが、他媒体にも転載され、そこから生まれた議論をまた他媒体が報じるなど、話題を巻き起こした度合いは1位な記事かもしれません。
第2位 童貞マガジンが選ぶイケメン童貞俳優ランキングベスト7
桂正和原作のドラマ『電影少女 -VIDEO GIRL AI 2018-』を見てモヤモヤした編集長・霜田が「誰が主人公だったらよかったんだろう……」と考えたことに端を発した記事。魅力は顔だけじゃないというのはもちろんですが、さすがに「童貞俳優」はファンの方々に怒られるのではないか……と、一抹の不安も抱きつつの紹介でしたが、意外に好評。「さすが(錦戸)亮ちゃん!」、「(林)遣都くんが選ばれてて嬉しい!」といったファンの方々の声にほっと胸をなでおろしました。
第1位 冨手麻妙×桜井ユキ×大谷麻衣 『娼年』女優たちの“性愛のすすめ”
松坂桃李さん演じる娼夫が、さまざまな女性とセックスを通して心の傷と向き合っていく『娼年』。刺激的な内容が口コミで広がり映画もヒット、配信が開始された年末にはU-NEXT年間総合ランキングで1位を獲得するなど、大きな話題作に。
チェリーでは『娼年』に出演された女優陣から冨手麻妙さん、大谷麻衣さん、桜井ユキさんの鼎談を実施。他媒体では見られない組み合わせ、さらにはパンフレットにもインタビューが載っていないので、稀少価値の高い内容に。「あの色気のある美女は誰……?」というニーズに応えられる記事となりました。
そしてここからは2018年も根強い人気の連載『指南役のTVコンシェルジュ』からベスト3を発表!
第3位 第33回 2017-2018バラエティおさらいと展望
第2位 第44回 バラエティ最前線
第1位 第42回 6人の“脚聖”
春には『とんねるずのみなさんのおかげした』『めちゃ×2イケてるッ!』が終わるなど、今年も大きな変化があったバラエティに関する記事が多く読まれました。
ドラマの話題は今年も豊作! また、『カメラを止めるな!』のオマージュ問題にも切り込み、よりリアルタイムに映像作品を楽しむための“指南役”となってくれました。
そしてチェリーでは核となるインタビューの空気感を伝えるため、動画のインタビューにも注力しました。
ジミー大西さん
三木聡監督
今年もさまざまな記事にお付き合いくださった読者のみなさま、ありがとうございました!
そして、来年は新連載・新シリーズも本格始動!
映画監督・今泉力哉の『代表作を作りたい』
オチマンポコ論
and more…
新たな執筆者による新連載も準備中ですので乞うご期待!
ということで今年も「全てがうまくいった人たちには作れないもの。それが文化だ」というコンセプト文に則って、文化の紹介やインタビューを続けてきたチェリー。
チェリーだったときの感情が文化を作り、世界を変えることができるという信念のもと、2019年も引きずっていければと思いますので、お力添えのほど、よろしくお願いします!
(文・たなか もみこ)